家での暮らし
2000年代

広くて明るいファミリールーム、オープンプランのソリューション。子どもと犬を含む家族がいる。ライトウッドと白で統一された家具。
広くて明るいファミリールーム、オープンプランのソリューション。子どもと犬を含む家族がいる。ライトウッドと白で統一された家具。
画像はIKEAカタログ2007年版より。

新たな千年期が始まる最初の10年には、現代に続く情報社会が出現します。携帯電話やテレビゲームにより、多くの人々の家での暮らしは一変しました。

イケアはいまや世界的なブランドとなり、さまざまな文化や家の伝統を持つ人々に向けた製品を開発するようになります。イケアでは、定期的にアンケートを実施することでお客さまの暮らしを把握し、都会化と家の小型化が進む社会における人々のニーズを理解しようと取り組んでいます。何より重要なのは収納です。あらゆるものを分類し、収納し、整理することの重要性はますます高まっていきます。

女性と3人の子どもがライトウッドのダイニングテーブルがある部屋にいる。黒と白のカラースキーム。ルドーで遊ぶ2人の子ども。
男性、女性、子ども2人、犬1匹が、片側にバースツールが並ぶ大きなアイランドキッチンを囲んでいる。キッチンはライトウッド。
ある週は家族が大勢集まり、また次の週には2人きり。家族みんなに十分なスペースが必要です。キッチンは、食事をしたり、勉強したり、仕事をしたりする家の中心。どんな作業にも合う便利な空間にするため、適切な高さ、奥行き、幅が揃ったスマートな収納が大切になります。画像はIKEAカタログより:2008年(左)、2007年(右)。

部屋の広さが足りない場合は、床の面積ではなく空間をベースにして考え、室内の縦、横、高さ、すべてのスペースを活用します。オープンプランの人気が高まり、キッチンとリビングルームの境界をなくした家が増えていきます。アイランドキッチンにバースツールを置いて、キッチンが社交の場としての役割を果たすようになります。

隔週で両親の間を行き来して過ごす子どもが増えるなど、新しい家族構成のあり方により、新たにフレキシブルで省スペースなソリューションが必要とされ始めます。ある週には子どもたちとそのお友達がテーブルを囲み、その次の週には片方の親だけ、あるいはその新しいパートナーと2人で過ごす、なんていうことも。

壁一面の本棚に囲まれた明るいリビングルーム。フットスツール付きのPOÄNG/ポエング シリーズを含む数脚のアームチェア。
2台のベッドの端同士が接する箇所で子どもが逆立ちしている。チェック柄やグラフィック柄の軽やかな布地。
黒と白のストライプのラグの上に、明るい色合いのソファセット。白で統一されたキッチンの隣に設置されている。
どれほど狭い部屋に住んでいても、人は自分の家に、すべての物と家族全員に十分なスペースがあるという安心感を求めるものです。画像はIKEAカタログより:画像1. 2009年、画像2. 2007年、画像3. 2009年。

世界中でと人との繋がりがより近くなり、新しいテクノロジーは家の内と外、両方における新たな社交の形を生み出しました。FacebookやTwitterといったソーシャルメディアも出現します。ソファでノートパソコンを使う人、テーブルでオンラインチャットをする人、ベッドでビデオゲームをする人。多くの人が、人とつながることはくつろぐことと同じことだと考えます。同じ時期には、スマート製品の提供が始まります。多機能で組み合わせ自由なモジュール家具とDIYソリューションにより、より実用的でスムーズな家での暮らしが実現しました。

明るいベッドルームの壁一面をオープン収納とクローズ収納を組み合わせたコンビネーションが覆う。ドレープのカーテンを引いて隠す。
書斎に接するベッドルーム。明色と暗色を交互に使うカラースキーム。収納にさまざまなボックスが使われている。
白い壁のセクションにライムグリーンのドロップリーフテーブルが置かれ、周りには棚や金属製のキャビネット、白い小物収納がある。
大小さまざまなプラスチックのボックスが積み重なり、ベッドリネン、衣類、フォルダー、キャンドルなどが整然と詰められている。
プランして、分類して、保管する!スマートな収納でスペースを確保することの重要性はますます高まります。画像はIKEAカタログより:画像1. 2009年、画像2. 2008年、画像3. 2008年、画像4. 2008年。

イケアのメッセージは「暮らしに合わせた家をプランしよう」というもの。人々が持つ日々の課題の解決に向け、必要なものを提供しようとする試みを伝えています。若者の間で環境への関心が高まり、社会と環境におけるサステナビリティが重要視されるようになります。より機能的にゴミを分別するための製品、冷蔵庫用のスタッキング可能なケース、残り物を職場のランチに持っていくための容器などは、よりサステナブルな未来のための、シンプルかつ効果的なアクションの一部です。

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