家での暮らし
2010年代

ベッド、チェア、収納家具は、大胆な色と控えめな色がミックスされ、ウッドフロアの広い部屋中に島のように配置されている。
ベッド、チェア、収納家具は、大胆な色と控えめな色がミックスされ、ウッドフロアの広い部屋中に島のように配置されている。
画像はIKEAカタログ2017年版より。

2010年代、家の中の部屋と部屋を分ける昔ながらの境界線は変化を続け、どんどん曖昧なものになっていきます。暮らしや働き方にはさまざまな形があり、その影響で家での暮らしも変わっていくことに、人々は気がつき始めます。

世界の大都市では特に、多くの人々が狭いスペースの中で暮らしています。機能的でフレキシブル、さまざまなニーズに対応できる製品が求められるようになります。イケアはスタッキングや折りたたみが可能な製品の開発に力を入れます。スマートな間仕切りと多機能収納でより広いスペースを生み出し、部屋の中に新しいスペースを作ることができるようになります。

家事室とさまざまな収納ソリューションのコンビネーションが、天井の高い広い部屋の間仕切りであるウォールを覆っている。
高さのある黒いロフトベッドの下に白いソファが置かれた、軽快なスタイルの明るい部屋。壁には衣服と1台の一輪車が掛けられている。
未加工の合板の壁に、ブラッシュメタル製の引き出し前板を使ったモジュール式キッチン。細いウォールシェルフには乾燥食品が並ぶ。
すべて木製のボックスを異なる高さで組み合わせたKNAGGLIG/クナッグリグ シリーズが、本や小物でいっぱいになっている。
家事の動線に合わせて動かせるコンパクトでスペース効率に優れたキッチン、節水が可能な水栓、スマート照明といった多くの製品が、環境に配慮しながら日々の暮らしを便利にするために開発されました。画像はIKEAカタログより:画像1. 2017年、画像2. 2012年、画像3. 2015年、画像4. 2016年。

自分がどの部屋にいるかではなく、部屋が持つ機能や可能なアクティビティの方をより重視するようになり、食事、睡眠、勉強、それぞれを最適な場所とタイミングで行う人々が増えていきます。フレキシビリティというコンセプトそのものが集約された「流動的な家」という表現が生み出されます。ライフスタイルはさらにモバイルになり、特に若者の暮らしに大きく影響を与えます。

色を塗った紙製の王冠をかぶった子どもが、リサイクル用の分別ゴミ箱が入った大きな引き出しの前に立っている。
緑豊かな植物やガーデニング用品で埋め尽くされた棚の横で、子どもが丸めた紙を覗き込んで立っている。
キッチンで女性が料理をしている。白いキャビネットとレンジフード、黒いワークトップとウォール収納、ライトウッドのディテール。
天然素材で編み上げた家具やディテールがある部屋。窓は棚やテーブルに置かれた植物で覆われている。
キッチンでは、自分でハーブや野菜を育てることができます。リサイクル可能なゴミを分別し、子どもと一緒に未来の環境について考える機会を提供します。画像はIKEAカタログより:画像1. 2016年、画像2. 2019年、画像3. 2016年、画像4. 2017年。

ソーシャルメディアで何万、何百万というフォロワーを持つブロガーやインフルエンサーは、クリエイティブなインテリアデザインのヒントで人々にインスピレーションを与え、マイクロトレンドを生み出します。環境に対する意識が高まり、地球の資源を大切にしつつ、日々の暮らしを送ろうと努める人が増え続けています。新しいものを買って消費するよりも、再利用やリサイクルを選ぶ人が多く、イケアの家具を「ハック」して、自分好みの家具にアレンジすることも人気になっています。

緑のソファと緑の柄のアームチェア、楕円形のコーヒーテーブルがある部屋。日差しの差し込む大きな窓辺に置かれたグリーンプラント。
サステナブルで流行に左右されず、品質を重視し、ディテールにこだわる。グリーンの植物や、有機的な要素を取り入れた柄の布地が、家に活気をもたらします。画像はIKEAカタログ2014年版より。

一方、イケアは長年にわたり行ってきたサステナビリティへの取り組みを強化し、環境への負担を軽減する新素材や生産方法の開発を進めています。リサイクル素材や生産工程で発生する産業廃棄物を利用したサステナブルな商品展開は、ますますその勢いを増しています。

ライトウッドのダブルベッドがある明るい部屋。足元には高さのあるオーバーサイズのフレームがあり、軽い生地がかかっている。
寝室のロフトに上がる階段の横にキッチンがある。キャビネットと階段は木目模様で覆われ、他はすべて白で統一されている。
天窓から床に光差す明るい部屋。ライトウッドのベッドとシェルフユニット、フットスツール付きPOÄNG/ポエング アームチェア。
シンプルで、よりミニマルな表情の家を好む人々もいます。家具や生地に天然素材を使うことで、さらにサステナビリティを重視します。画像はIKEAカタログより:画像1. 2018年、画像2. 2018年、画像3. 2013年。

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