1950年代にはスウェーデン中にカフェやベーカリーがたくさんあり、エルムフルトだけでも10軒ほどの店がありました。家具を見に訪れるお客さまのため、日々200個のビスケットを焼き、コーヒーを準備する業務は、エルムフルトにあるホーカンソンス・エフタトラーダレ(ホーカンソン家の後継者たち)という店に一任されます。
現在80歳のインゲラ・グスタフソンは、「両親のスティナとアルバートがカフェとベーカリーを経営していて、私はよくお手伝いに行っていました」と話します。「イングヴァルは、家具が汚れないようなビスケットを作ってほしいと明言していました。お客さまには、私たちが淹れたコーヒーを、イケアが用意したカップで提供しました」。